水の記憶・反復と再生/2006

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@インスタレーション-1/教室にあった物を使う。水をコップに入れて並べる。鉢集落の人が持ち寄った皿でカイワレ大根を育てる。

@インスタレーション-2/中心に水滴装置がある。映像を使ったインスタレーション。3台のプロジェクターが三方向から中心に向けて映像を投影している。

今回のテーマは「水の記憶」。教室にあった物を使ってインスタレーション。水をコップに入れて並べる。集落の人が持ち寄った皿でカイワレ大根を育てる。現在進行形の作品で評判はまあまあ。カイワレ大根の発芽と水滴装置から落下する「水滴」に興味が集中。
水の入った小ビンを持って写真を撮る。写真はコンピュータに逐次アップし映し出す。コンセプトは水の記憶と人の記憶との相関性。水は記憶するのか「水からの伝言」という写真集を見たことがある。写真集は水を冷凍し結晶を写したもの。解説によると同じ水を容器に入れ違った音楽を聴かせて結晶を撮ると、二つは違った表情を持った写真になるという。確かに写真集では違って見る。二枚の違った写真を「水」に見せて冷凍し結晶を撮ると、二つは違った表情を持った写真として現れる。水は確かに五感の一部を感じ記憶している。では、ビンに詰められた水はどうか。精神力が試される。水の入った容器は透明だから、水は外界を見ることはできる。だが触覚、味覚、嗅覚、聴覚は断絶されている。精神力でビンの中の「水」と交信する。五感の力を感じるには精神力。昨今五感の力が衰えているといわれている。確かに自然を感じる環境が狭まれているのは事実だ。

@インスタレーションを鑑賞する観客。中心のボールに水滴が落ちている。落花水。

@鉢集落の人が持ち寄った皿でカイワレ大根を育てる。髪切虫現れる。

@教室にあった物を使ってインスタレーション。水をコップに入れて並べる。写真をフィードバックする。写真は日々増殖する。

@水の入った小ビンを持って写真に撮る。背景は会場になっている「旧・真田小学校」2006年。

@水の入った小ビンを持って「念じる」瞬間を写真に撮る。写真はコンピュータに逐次アップし映し出す。

ワークショップ 8月19(土)~8月23(水) 連日13:00~17:00(定員16名)
インストラクター:喜多尾浩代(身体)+平尾菜美(衣装)+久保田磨美(衣装)+坂本弘道(音楽)+ヒグマ春夫(映像)
水をすくう/感じる身体/泥染め/音をひろう
内容:様々な可能性に出会える「身体と環境との対話の時間」を提供し、「感動する身体・感じる身体」との出合いに加え「妻有の地に浸透しながら、人の心に沁み入る表現」の可能性を追求していきます。まずは里山と人を味わい、反応する自己をも内観してみましょう。何が起こるか? お楽しみ。
*身体の全体性・呼吸・反射・体液・心身の相互関係やダイナミズムの重要性を知り、自己拘束を解く。
*ニュートラルな身体を獲得し、固有感覚入力をコントロールして、脱意図的な動きを自由に操縦する。
*身体各部の協調性・相互作用・重力と応力etcを感じることにより、ムーブメントの本質を認識する。
*クオリアと身体感覚を連続させることで成立する動きを体験し、身体ならびに情報の可能性に出会う。
*自分を取り巻く環境と自己との 融合部分や際部分に鼻を利かせ、情報に反応する身体に耳を澄まし、反応する自己をも内観すると同時に、ただ正直に素直な感覚体として 空間にうごめく身体を投じる。
*記憶と身体感覚、記憶に無いイメージと身体感覚などのネットワークを利用してムーブメント化する。
*テーマ性を重視し、ムーブメントをモチーフに展開させ、コラージュによって小作品へと発展させる。
*同様に、映像や音楽や衣裳についても、サンプリングや実験的染色などを取り入れて作品を構成する。
*毎日のワーク終了時に作業の経過と感覚をシェアし、自然発生的なコラボレーションへと発展させる。
*ワーク最終日と25日には、真田小学校と里山の空間にコラボレーションとしての現象を発生させる。

@感じる身体・インストラクター:喜多尾浩代・会場:旧・真田小学校・校庭

@泥染め・インストラクター:平尾菜美+久保田磨美・会場:旧・真田小学校・校庭

@水をすくう・インストラクター:ヒグマ春夫・会場:旧・真田小学校・校庭

パフォーマンス 8月24(木)開演:18:30
ワークショップ参加者+坂本弘道(音楽)+ヒグマ春夫(映像)
ワークショップ最終日には、真田小学校 (廃校) でのヒグマ春夫によるインスタレーション空間に、『反応し続ける感覚体』によって成立したムーブメントや サウンド や 被膜を再構成してみます。映像+身体+音楽+衣装+観客によるコラボレーションが「水の記憶・反復と再生」の概念を超えた時空(ゼロ・ポイント・フィールド)ヘと発展し、里山と融合して人の心と巡り合うでしょう。

@インストラクター:坂本弘道(音楽)/@コラボレーションする音楽:増田直行、吉本ゆみ子、舞踏:久保田朱美、平野晶広。

パフォーマンス公演 8月25日(金)開演:18:30
喜多尾浩代(身体パフォーマンス)+ヒグマ春夫(映像)
内観という炙り出し作業によって沁みでてくる「得体の知れないモノゴト」に身を投じ、表現してしまう肉体を人目に曝すという身体事。 妻有を訪れた私が、妻有に集ったヒトが、妻有に生活するヒトが、妻有に生まれたヒトやモノが、再生と反復を想いその現場に共に実在してみる。コヒーレンス....言葉なき対話を「水の記憶」が媒介する。
パフォーマンス公演 9月8日(金)開演:18:30
岡佐和香(舞踏)+ヒグマ春夫(映像)フィールドワークから・・・ゆらぎ・はざま・差異

@フィールドワーク:田んぼの畦道や古いトンネル等々で行う。岡佐和香

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