Invention Miz and water

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クリアカップに水を入れたインスタレーション ”Invention miz and water”  @撮影:荒川昭男

「水」をテーマとした作品の中に、「水」という漢字をデザイン処理し、アニメーション化したタイポグラフィー的な映像作品がある。また川に薄いアクリルミラーでインスタレーションをし、まわりの景色と水を融合させるパフォーマンス的な試みもある。丘の上にビデオモニターを何台も積み重ね、海や川の映像とリアルタイムの映像を同時に映しだす同時性的なビデオトーテムや、水の映像をダンサーに投影するプロジェクションアート、水の入った円形プールに天井から水滴を落とす落下水・思索といった一過性の作品。そして、今回のように無数の水が入ったクリアカップを山のように積み重ねるインスタレーション"Invention Miz and water"。他にもライフワーク的な水の採集があり、世界の水を採集し小さなビンに詰めている。こんな作業は、水と人間との関係性の追求であり、いい換えれば自然をテーマにした環境問題への考察である。あるいはロゴス的芸術との共生を視野にいれた自然環境芸術ともいえる。

@左・喜多尾浩代(身体事)  @中・荒木志水(ダンス)  @右・宮下恵美子(ダンス)  ・撮影:川上直行

@左・若尾伊佐子(ダンス)・撮影:川上直行   @中・紙田昇(K.ダンス)・撮影:守屋行彬   @右・和〜yori(ダンス) ・撮影:十倉宗晴

@左・小林嵯峨(舞踏)   @右・徳田ガン(舞踏) ・撮影:川上直行

時間と空間を共生・共有・共想する美術の文脈で捉える「インヴェンション/ミズと水」は、インスタレーションとライブ・インスタレーションの二つの可能性を試みてる。
インスタレーションと身体表現者がコラボレーションをすることに、新たな表現の可能性を模索する。インスタレーションを舞台美術的存在として捉えるのではなく、身体表現者とインスタレーションが等価値で表現の場に現れるパフォーマンスを想像する。幾つか理由があって、今回のインスタレーションを構成している要素に、「水」といった自然の生きた物質が組み込んでいることがある。3000個近いクリアカップの中の水は生きている。人間を構成している70%~80%は水分で出来ているということも考慮する必要がある。そしてインスタレーションを設置すればそこで終わりではなく、ライブ性を組み込み絶えず・・・ing・・・進行形としてインスタレーショを捉えたい。(インヴェンション/ミズと水は2005年に制作)
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