ビデオプロジェクターを使えば、光源を始発点に到着点までの間に、無数のドットを放映する。そして到着点でドットは見える化される。始発点と到着点との間に立つと身体を動かしたくなる。ドットに刺激されるからではないかと考えている。見える化には幾つかの方法がある。霧を発生させたり、人が移動したり、雲をつくりだしたりと様々で、わたしは透過性のある寒冷紗を使った。
銀座 Gallery K’sでのインスタレーションは寒冷紗を使った。寒冷紗を4枚天井から床まで吊り下げ、そこに2台のビデオプロジェクターを、対峙するように向かい合わせにセットした。
ビデオプロジェクター(A)とビデオプロジェクター(B)から映し出される映像は、4枚の寒冷紗に大きさを違えて映っている。対峙の中心では映像は見えない。しかし見えたように感じる瞬間が何度かあった。2台のプロジェクターから映し出されている映像が同じ密度でぶつかった時だ。
映し出した映像はドラレコ映像を使った。ぶつかる映像Aは前方から、Bは後方からの映像である。
インスタレーションの音:曽我傑
会場でのコラボレーション/「第9弾・連鎖する日常/あるいは非日常の6日間」展
会期:2020年2月10日-2月15日 会場:銀座 K's Gallery​​​​​​​
2月10日(月)ヒグマ春夫(パフォーマンス)
ヒグマ春夫/HIGUMA Haruo(映像・美術)
「映像パラダイムシフト」は、映像とはいったい何だろう、映像が関わるとどんなことが可能になるのだろうか、 といったようなことを追究し現在に至る。最近「中之条ビエンナーレ2017-農の精神と農具の魂-/2019-農の魂-」と題した映像インスタレーション&パフォーマンスを発表する。
2月11日(火)池亀友紀也(ダンス)
池亀友紀也/IKEGAME Yukiya(ダンス) おどりと絵、2つの制作活動を行っている。2019年より、「場所性」を意識した表現を根底に、演劇やパフォーマンスを行う団体、演劇ユニットIE-イエ-に所属。2018年武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻卒業。

2月12日(水)桜井陽(ダンス)
桜井陽/SAKURAI Yo 子供の頃よりクラシックバレエを習う。その後モダンダンスを藤井公・利子に師事。近年は美術家とのコラボレーションなどで美術館、ギャラリー、屋外などで踊る。

2月13日(木)増田明日未(ダンス)
増田明日未/MASUDA Asumi(ダンス) 幼少よりクラシック・バレエを始める。日本女子体育大学在学中にコンテンポラリー・ダンスに出会い、これまで新鋪美佳、岩淵多喜子、Dance Theatre LUDENS、Inaki Azpillagaの作品に出演。2012年よりソロ活動を開始する。インテグレイテッドダンスカンパニー響-kyo所属時には鈴木ユキオ、Adam Benjamin、Didie Theronの作品に参加。国内外の公演に出演。現在、児童指導員として療育を提供しつつ、様々なジャンルのダンスや音楽家とコラボレーションを行なっている。

2月14日(金)田中悠宇吾(シタール奏者)
田中悠宇吾/TANAKA Yugo(シタール奏者) ヒマラヤのナーダヨギの精神性とシタールの巨匠の技術を受け継ぐシタール奏者Gopal Krishan Shah氏の弟子。北インド古典音楽と枯山水などの庭園に共通する精神性を現代的に再解釈し空間芸術としての音楽表現を追求している。 この日はヒグマ春夫氏の映像作品の空間の中で、音が作る空間への影響をテーマにシタールと複数のエフェクターを使用しライブパフォーマンスを行う。

2月15日(土)徳田ガン(舞踏)
徳田ガン/TOKUDA Gan 勅使川原三郎「月と水銀」「青い隕石」(1987)、「夜の思想」(1988)の舞台監督… 徳田ガン舞踏ソロ「死者の谺」ドイツ5都市公演、エアランゲン大学にて舞踏講義(国際交流基金)(1990)…M M ACの企画運営にて、フランス、カナダ、イタリア、ポーランド、上海等を舞踏招待参加(1994-2013)…大晦日に開催される徳田ガン企画の除夜舞は今年もアトリエ第Q藝術にて納められる(1977-2019)

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