農の精神と・農具の魂

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@映像インスタレーション/会場:旧五反田学校・教室

農業生産の現場から姿を消していった古い農具に映像を組み込むインスタレーション。農具は長い間、人力、畜力によって使われた農業用のツールである。一時は工業生産として経済を潤した。これらは農民や職人によって作られたもので、農業の発展に大きく貢献してきた。戦後は、農業の機械化により不要のものとなり、農業生産の現場から姿を消していった。農具は合理的な機能を持つだけではなく、木や藁や葛などの自然素材でつくられ造形的にも美的にも素晴らしいものがある。使った経験のない人たちをも魅了している。その農具を「農の精神と古農具の魂」という語り口で紐解く。

@米は天日干しが美味いという

@映像インスタレーションに組み込んだ映像「農具とダンスと映像」ダンス:杉山佳乃子

@映像インスタレーションとコラボレーションする杉山佳乃子(ダンサー)

農の精神とは、種を蒔いて待つことだと解く。時間をかけチャンスが訪れるまでじっくり待つことだと解く。状況に変化が現れたらたらじっくり観察することだと解く。そして動く。素早く動く。大きく動く。
自然界では、種をまいてすぐに育つわけではない。台風や災難があるたびにそれに対処する様々な手立てが必要となる。人間も同じである。結果をすぐに求めてはいけない。努力し、環境の変化に柔軟に対応し、成長を待つのである。
農具の魂とは、技術を磨くことだと解く。職人的な技術を磨くことだと解く。失敗を恐れず経験を積み重ねることだと解く。決して五元素を排除してはいけない。五元素には新鮮な空間を想像するエネルギーがある。
農具は田畑にあった機能を発揮するために改良に改良を重ねて来た。そういった農具が現在も残っている。農具にはモノを創造する根源性が見え隠れしている。
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